こんにちは!サッカーを通じてインド・ビハール州の貧困など恵まれない環境の現地の子ども達のサポートを行っているサッカーチーム『FC Nono』です!
昨年春に続き、今年も女子児童(11人)がインド・ジャールカンド州のNGO『Yuwa』での練習へ参加してきましたので、今回はこの州外遠征について、その目的や実際の活動風景、子ども達の学びや変化についてご報告したいと思います。
※2024年4月に実施した、FC Nono男子児童の初州外遠征の様子はこちらをご覧ください!
2024年5月、女子児童11名がジャールカンド州にある『Yuwa』へ2度目となるサッカー州外遠征を実施
遠征先『Yuwa』について
今年もジャールカンド州にあるNGO「Yuwa」への遠征を実施することが出来ました!
受け入れ先となるYuwa は約600人の生徒が属するインド最大の女子サッカースクールの1つであり、私達FC Nonoと同じく、インド農村部の社会開発のプラットフォームとして女子サッカーを活用している団体です。Yuwaの詳細は、初回遠征の記事をご参照ください。
遠征の目的
Yuwa遠征の目的は、前回同様、サッカー技術の向上、女子児童の権利についての学びを深める、自信と勇気の醸成と、設定しました。
参加したFC Nono選手
今回遠征に参加する選手は、日々の練習の80%以上の出席率をクリアした選手のみとしました。初回の遠征では6名のみの参加でしたが、今回は倍近い、11名もの選手が参加することができました。
しかも、前回の参加クライテリアは70%の出席率と設定していました。
今回は80%の出席率という条件に対して11名クリアですので、大きな進歩です!
そして、先回は6名全員がビハール州のプラネタリディ村からの参加でしたが、今回マスティプール村という異なる村からの参加者も1名!
プラネタリディ村の女子児童の活動の様子に影響を受けたマスティプール村の女子児童が活動に参加するようになり、その内の1名が上記条件をクリアして、遠征に参加することが出来ました!
活動内容、初回遠征と今回遠征の違い
今回の遠征では、村から2名の保護者(お母さん)も帯同しました!!
女子児童の権利向上のためには、周囲の大人の意識や認識も変えていくことが求められます。活動を開始した2021年6月より、幾度となく女子児童の母親たちとの意見交換と説得を重ねてきました。
初回の遠征時も「娘たちはどこに行くのか、危険な場所にいかないか、なぜサッカーをするのか」といったネガティブな声や不安な声も多く挙がりました。重なるお願いと、女子児童達自身の強い想い・希望により初回遠征を実施することができましたが、それは今回も同様です。その中で、お母さん代表2名を一緒に帯同していただくことをチームとして決定し、実際に遠征の様子を見てもらいました!
私たちFCNonoの活動の意味や、これからどんな方向に向かっていくのか、ベンチマークしているYuwaチームのスタッフや女子児童の様子を間近に見ることで、お母さんたちも多くの刺激を受けたようです。
そして何より、自分たち自身も外の世界に出て、リフレッシュするとともに、たくさんの思い出が出来て楽しかった、と感想を述べていました!
また今回は11名の女子児童が参加することが出来たので、Yuwaチームとたくさんの大型コートでの練習試合を実施することができました。
試合のメンバーやポジションも、出来る限り選手達の中で相談して決定してもらうようにしました。
また今回の遠征では、宿舎での空き時間も有効活用すべく、LSS(Life Skill Session:ライフスキルセッション)も数多く取り入れ、「リーダーシップとは」「ジェンダー平等とは」「女性の身体の仕組みや成長過程」といったトピックを学びました。
また、遠征最終日には、Yuwaの選手がFCNonoの選手一人一人に、デコレーションされた心温まる手紙を書いて贈ってくれました。
Yuwaからはいつも、最大かつ心からのおもてなしと思いやりを戴きます。
今回の遠征を通じて、選手達は自分たちと同じような境遇にいても、毎日の努力の積み重ねによって、自分の意思で、自分の夢や目標の実現と達成に近づいている子ども達がいる、ということを認識し、普段の活動へのモチベーションを大きく向上することができました。
SNSではこのようなFC Nonoの活動を可能な限りリアルタイムで発信しています。
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